英語に慣れる上で「たくさん読む」ことは避けて通れません。
ただ、どうしても英文を読むには知らない単語が出てきますし、それが面倒で読むことに抵抗がある方もいると思います。
「絵でよむ英語多読」は
- とにかくたくさん英文を読む
- イラストを使ったふんだんな単語説明
にこだわったアプリです。
イラストにより多くの単語を説明してくれている一方、「わからない単語は無視する」という姿勢を推奨しており、イラスト意外はコンテンツに日本語の解説は皆無です。あくまで英語を英語で理解することをコンセプトにしています。
そのため「これから英語を学習する」「まったく英語が読めない」という方には向きません。
「ネイティブ向けのコンテンツ」であると謳っていますし、ある程度(個人的な見方では中学2年程度)の英語力がある方向けのコンテンツだと思います。
音声も一切ないので「読めるけど意味がわからない」状態で読むことに適しており、「なんて読むのかわからない単語だらけ」な場合にはおすすめできません。
とにかく「読むことに慣れる」アプリ。
解説を含め本文中に日本語は一切使われていませんが、内容は難しくありません。ネイティブの小学校低学年もしくは小学校前の子ども向けのコンテンツが元になっているような感じです。
上述のように音声はなく、辞書機能もありません。イラストと英文での解説があるのみです。
このイラストと英文解説だけで意味を理解するにはそこそこの英語力(単語・文法)がないと厳しそう。とはいえイラストも解説もわかりやすいので、概念として英語を理解するには便利です。
一人で読むことに自信がない方も、英語学習の教材として誰かと一緒に取り組むにはすごくいいです。カフェレッスンで外国人講師と使う教材として、テキストの発音も確認できますし自分が読むにも難しすぎないのでいいんじゃないでしょうか。
良くも悪くもネイティブ向けの匂いがチラホラ。
本文中に出てくる”farm”とか”pasture”とかの単語がイラストで説明されますが、英語初心者だとこれを見て「あーこれがfarmね」とはなかなかならない気がします。
日本人としてはもう一言説明が欲しいところ。ただ、そういう細かいところにこだわらず読もうというのがこのアプリのコンセプトでもあります。iPhoneの「タップして辞書を利用する機能」も使えません。
子どもが英語ができる方と読むのによさげ。
音声もなく解説も少ないので(改札も日本語ではありませんし)、一人での学習にはレベルを選びそうですが、子どもに読んで聞かせるにはちょうどよさそうです。とくに英語を習っている子どもにいいと思います。
使われている単語はかんたんなものが多いですし、読んであげながらイラストについて説明してあげるというスタイルにはもってこいです。
もちろんこれから英語を勉強したい大人も使えますが、その場合はやはり誰かテキストを読んでくれるパートナーがいた方がいいです。音がない(わからない)と言語の学習は効果がほとんどないので。
コンテンツ自体はかんたんな内容ながら、初心者の方がまったくのゼロから一人で学習するアプリというより大人も子どもも「誰かと一緒に」取り組むアプリとしておすすめです。
もっと本格的に読むなら同じ開発元が出しているこちらの多読アプリも要チェック。1万語収録で、やはり日本語訳はないものの、iPhoneのタップでの辞書機能は使えました。
*記事内の画像はすべて公式サイトまたはアプリ内のスクリーンショットです。