英語に限らず語学の基本は語彙であることは間違いありません。語彙を増やすにはとにかくたくさんの単語に(覚えようと意識して)触れることが必要ですが、得てして語彙の学習は単調になりがちで退屈です。
たくさんの英単語アプリがいかに退屈させずに単語学習をしてもらうかに腐心しているんですが、この「英単完全攻略8000」は単語学習アプリとして抑えるべきところは抑えつつ飽きないようにうまく工夫されている良アプリでした。
レベルは中学1年〜難関大学・TOEIC受験まで6段階。
やっぱりレベル選択があるとやるべき単語をダイレクトに学習できるので「やってる感」が得られやすくていいですね。
レベルはいつでも変更可能なのでいくつか試して自分に合ったレベルを探せます。
選択したレベルの単語を4つのアプローチで学習していきます。
それぞれ「単語の理解」「スペルチェック(日本語→英語)」「読み取りチェック」「聴き取りチェック(+スペリング)」を想定していると思われます。
異なるアプローチで同レベルの語彙を学習するアプリとして、英単語サプリも使いやすいUIでオススメです。
参考:じっくり耳・口・耳・手で単語を習得するなら。/英単語サプリ
「WordCard」は英単完全攻略8000の基本。
単語の意味や音声を確認するWordCardがこのアプリの基本です。ここで語彙力を付けて他のAlphabetMonsterなどのコーナー(?)に挑むのがいちばんスムーズです。
4択式で、各設問でネイティブによる読み上げもしっかり確認できます。ここで例文が確認できないのが残念なところ。
AlphabetMonsterとSpellMasterはなかなか(いい意味で)しんどい。
AlphabetMonster(AM)とSpellMaster(SM)はともにスペルを打ち込むゲームですがAMが日本語から英語を推測してタイプする一方、SMは読み上げられる英単語を聴いてタイプするという違いがあります。
AMはこのアプリでもっともゲーム性の高いコーナーですが、かわいらしいモンスターのイラストとは裏腹に中身はガチな英語学習アプリです。必要な文字だけでなく、使わない文字も選択肢に含まれているのでけっこう考える必要があります。しかしその分実力が付くのも間違いありません。
ちなみに正解するとモンスターへの攻撃になり、間違えるとダメージを受けます。
息抜きにSpeedCatch。
SpeedCatchは高速で横切る単語を読み取って意味を選択するんですが、これは「英語学習に効果的な方法」というよりちょっと息抜き的に使うのがよさげです。語彙力アップのために横切る単語を読み取ることの必要性をあんまり感じないので。
辞書代わりに英単語リストが便利。
A〜Zの各頭文字、あるいはレベル別に単語が一覧できる英単語リストが使いやすいです。例文は単語によってあったりなかったりします。
各単語の音声も確認できますし、気になる単語は検索でも確認できるので、WordCardとは別にぼーっと見ながら気になるものだけチェックするのもいいかもしれません。
正解(理解済み)、不正解(要チェック)に振分けられるので、自分オリジナルの単語帳もかんたんに作れます。
無料アプリがたくさんあるなかで、有料アプリはちょっと構えてしまいがちですが、360円で(いろいろな形での)英語チェックと簡素な英語辞書がついているのはものすごくリーズナブルです。
英単語学習アプリを探している方、ぜひご検討ください。
*記事内の画像はすべて公式サイトまたはアプリ内のスクリーンショットです。