英文の文法チェックにはGrammarlyやGingerを使う人が多いかと思います。
いずれも便利なツールである一方、「ほんとうにあっているのか?」と不安に思ったことはないでしょうか?わたしはあります。
“ludwig”は文法チェックツールですが、一般的な文法チェックツールとは異なり正しい文法の提示や対象文の誤りを指摘しません。自分が作成した英文(または近いもの)に近い過去文献を提示してくれます。
文献の検索対象はBBCやTHE NEW YORK TIMESなど、「信頼できる情報源」です。ユーザーが入力した英文に近い文脈をそれらコンテンツから抜き出し掲示してくれます。
100%アルゴリズムによる文法校正ではなく、「人間によって書かれた正しいと思われる文法を高度なアルゴリズムによって探す」点が新しいですよね。
文章の正確さが担保されている
コンピュータ(アルゴリズム)が作成した、あるいは添削した文の信頼性も低くないかもしれませんが、やはりいまだに人間が作成した文には敵いません。
ましてludwigが検索対象にしているコンテンツはForbesやThe economist、あるいは学術論文など「正しい文法が使用されている」可能性が高いものばかり。
自分の作成した文章の正誤を安心して確認できます。
文脈を踏まえて確認できる
文、単語、フレーズいずれもチェックできます。単語も文脈によって使うべきものが異なるので単語で検索してその単語を文の中で確認できるのはありがたいです。
例えば”care”という単語の使い方をチェックする場合。
“I’m here for caring my daughter”と入力します。その検索結果が以下の画像です。
今回は”care”の使い方を確認したいのですが、BBCから引用された文に”My priority was finding a good job while caring for my daughter.”というものが見つかりました。
「〜を世話する」という意味では”care 〜”ではなく”care for 〜”とすべきことが確認できました。
“I’d appreciate “と”I would appreiciate”
続いて”I’d appreciate your kindness”と入力してみます。
“I’d appreicate 〜”に加えて”I would appreciate 〜”も検索結果として表示され、短縮形を理解して文献を検索してくれていることがわかります。
間違えは教えてくれない。
“I can understanding what you say.”と入力してみました。文法的には”I can understand what you say.”ですが、ludwigでは文法的な誤りを指摘することはなく、打ち込んだ英文に該当する文献を表示します。当然”can understanding”という表現はないのでヒットしません。
表示された文献では”can understand”を含む文献はないので、”can understanding”が文法的に誤りであることは自分で気づく必要があります。
「誤りを自分で見つける」点においてはludwigはユーザーを選びますね。もちろんそれはludwigが使いにくいというわけではありません。ユーザーの目的と英語レベルを踏まえて利用すればいいだけです。
ludwigは記事執筆時点では無料で利用できます。文法チェックの1手段として検討してみてはいかがでしょうか?
参考:ludwig