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中学・高校の英語教師の英語力がけっこう低い。。。いやヤバイ。

朝日新聞デジタルによると、中学・高校の英語教師のうち、「一定以上の英語力」に達した英語教員の割合が非常に低いことがわかりました。

この調査では「一定以上の英語力」を「英検準1級以上」や「TOEFL iBT80点以上」「TOEIC730点以上」としています。

「英検準1級」など一定以上の英語力を持つ英語教員の割合は、昨年12月時点で公立中学校28・8%、公立高校で55・4%だった。
– via 朝日新聞デジタル

上記試験が必ずしも英語の指導力を測定する試験かどうか微妙ですが、コミュニケーション重視の英語教育を目指すのであれば、教員の実力を確認するひとつの手段になると言っていいと思います。

正直言って英語を教える立場にある方として上記の結果は「非常にまずい」です。ただ、これまでの英語が大学受験(主に読解)を前提としたものだとすれば、急にコミュニケーション能力を測られても困る、ということもわからなくはありません。

ですが、見方を変えれば中学・高校の英語を一生懸命やってもコミュニケーション能力はさほど伸びないということです。先生自身がそれをできていないし、それを指導するための過程を経ていないのでしょうがないといえばしょうがない。

政府として英語を話せる日本人を増やす、という方針なのであれば、そのおおもとである教師の実習過程や選考方法をおもいっきり変えないとダメです。たぶん現役の受験重視の指導をずっとやっている先生方を変えるより、政府方針に適した人材を積極的に活用したほうが早い。

こんなレベルでは高校の授業を英語だけでやるなんていつまでたっても無理です。生徒の方がTOIECのスコアがいいとか洒落になりませんがたぶんすでにそういうケースもあるんじゃないですかね。