QQ Englishのカランメソッドを1ヶ月(7回。1回はBasicを受講)体験してみました。
カランメソッドのレッスンでは、先生の質問に対して生徒が瞬時に答えることを繰り返すのに加え、先生が通常より速く喋らなければならないという決まりがあります。ネイティブが話すスピードが1分間に150~180単語であるのに対し、カランメメソッドコースの先生はあえて1分間に200~230単語のスピードで話します。
– via www.qqeng.com
高速で応答することで母国語に翻訳するプロセスを強制的にストップし、「英語脳」を効率的に構成していくメソッドです。
QQ Englishのカランメソッドでのレッスンの消費ポイントは50ポイント(カランメソッドハードコアは75ポイント)です。カランメソッドハードコアはカランメソッドを得意とする講師によるレッスンで、学習内容は通常のカランメソッドと相違ありません。
カランメソッドの選択は予約時。
レッスンの予約時にカランのほかトラベル英会話やビジネス・イングリッシュなどのカリキュラムから受講したいレッスンを選択します。
カランメソッドだけを受講することはもちろん気になるから1回だけ受講してみることも可能です。効果的な一方でやや癖のあるレッスンなので一度受講してみることをおすすめします。
レッスンというよりトレーニング。
これまで本格的にカランメソッドを受講したことがありませんでしたが、いわゆる英会話スクールで「習う」英語とは明らかに異質です。
わたしが体験したカランはレッスンというよりトレーニングでした。
イラストや講師の動きを見ながらひたすら講師の質問に回答していきます。カランメソッドのそもそもの目的が「母国語を考える暇を与えない」ことなので当然なのですが、ほんとうに考える時間はありません。厳密に言えば正しく回答しようと「考えて」しまうんですが、答えに詰まっていると講師が回答を促してくる(言うべき回答を話してくれる)ので、考えずに回答できます。
「考える前に口を動かせ」的なレッスンをわたしはトレーニング的だと感じました。
例えば講師からの「Is the pen short?」という質問(2回繰り返されます)に対して「No, the pen isn’t short, the pen’s long」みたいな形で回答します。回答文も決まっていて、一言一句(”the pen is long”ではなく”the pen’s long”)違わず回答します。
初心者から一歩出たくらいのレベルがちょうどいい。
これまでさんざん英会話レッスンを受講してきてもちろん英会話の時間も膨大ですが、自分がいかに自己流の英語を使っていたか気付かせれました。
あるものを見てそれを表現する、あるいは言いたいことを言うとき、「自分の言いたいように言う」のはできても「言うべき形で言う」のはなかなかたいへんです。
テニスやゴルフを始めるときに、「くせがつかないうちにコーチを付けて正しいフォームを身につけたほうがいい」と聞いたことがありますが、英語に関してもそれは言えるかもしれません。
ただ、まったくの初心者の方にカランはおすすめしません。講師は基本的に英語のみで話すので、何を説明しているかわからないとレッスンそのものが苦痛になってしまうためです。
一方で少し英語に慣れてきたら、カランメソッドはとてもおすすめできます。語彙や文法をカランメソッド「だけ」で習得するのは難しいですが、自主学習または他のレッスンでそれらを併行して行うとものすごく効果的だと思います。
QQ Englishは予約時にカランメソッドが得意な講師を選択できるので、しっかりカランを受講したい方にも安心です。さらにしっかり受けたい方向けには「特別なトレーニングを受けた」講師によるカランメソッドハードコアも用意されています。
「英語はそこそこできる」という方もきっと得るものがあるであろうユニークなレッスンです。
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