かわいいイラストから子ども向けに見えますが、子どもはもちろん大人にも使えるリスニングアプリです。
アプリではアパート(?)の住人として2人(匹?)〜12人のキャラクターが登場します。彼らへの質問に対して、同じ答えを言うキャラクターを選ぶ神経衰弱のようなゲームや2人のキャラクターが発する日本人が間違えやすい単語を聴き比べるゲームなどがあります。
いずれもシンプルながら英語(リスニング)の学習としてよく作られており、イラストのかわいらしさから勉強っぽさもなく小さな子どもでも楽しく取り組めそうです。ちなみに対象年齢は2歳〜大人までとされています。
質問が英語なので地味に効果的。
「Numbers」や「In my house」、「on a holiday」などの9つテーマがあり、「Alphabet」「Number of」「Phonics」の3つが無料です。
例えば「Alphabet」のテーマでは、窓から顔を出す 住人に”What is the first leter of your first name?”と質問し、その回答でペアを作ります。
この「英語で質問される」のはすごく効果的です。英語に慣れていない小さい子は意味がわからないかもしれませんが、大人が説明してあげれば理解しやすい構文ですし、繰り返し聞いていればすぐ覚えます。
住人の回答ももちろん英語なので、アルファベット1文字のような短い単語であっても音を認識させるという意味ではすごくいいと思います。「ペアを作る」というゲーム性もいいですね。
質問文を聴くだけでもなかなか効果的。
各テーマの質問文はシンプルながら非常に使い勝手のいいものばかりです。”Tell me something about 〜”とか”What do you have in your 〜”などは応用して他の文にも使えますよね。子どもにとっては保護者がいっしょに遊んでアプリ外でもこれらの英語を使うとより効果的じゃないでしょうか。
似た単語の聴き比べはいい感じの難易度。
日本人には聴き取りにくいとされる音を聴き比べて、正解を当てるゲームも楽しいです。
例えば”thin”と”sin”、”curve”と”curb”など、(大人にとっては)じっくり聴き比べてみてやっとわかる違いをゲーム的に確認できるのは便利です。
広告なしで見やすい。
一部無料で利用できるもののすべてのコンテンツを利用するためにはそれぞれのテーマを購入する必要があります。無料テーマの利用時も広告のテーマはなくコンテンツに集中できます。
テーマは240円〜360円と、アプリ内のコンテンツとしては高く感じますが(とくに子どもが)楽しく取り組めるようならリーズナブルです。テーマの「まとめ買い」ができないのはアプリ制作者の自信の現れかもしれません。
会話文のリスニングのトレーニングには向かないかもしれませんが、”th”と”s”、”b”と”v”のような細かな音の違いの確認やかんたんな会話を子どもに慣れさせる手段としてとても有効だと思います。
*記事内の画像はすべて公式サイトまたはアプリ内のスクリーンショットです。