リーディングを鍛える方法はとにかく「たくさん読む」ことだとですが、”たくさん読む”ために大切なのは
- 読みやすい(手軽に読める)
- おもしろい記事を読む
- レベルに合っている
- 意味をすぐ調べられる
- 音声も聞ける
の5つだと思います。
スマホの英語リーディングアプリはこれらの条件を揃えているものが多いですが、「Amazon English」はこれらの条件を満たしているのはもちろん「読了時間15分」にこだわっている点が特徴です。
「お気に入りのタイトルを毎日たった15分、聴きながら読むAmazon Englishで英語力をアップさせよう。」
とサービスサイトのトップページに書かれているように、「どれだけ読んだか」を非常に確認しやすくデザインされています。
記事ページの右上には常に読了時間が表示されます。早送りした場合はカウントされず、純粋に”再生時間”が計測されてます。
レベルは”うまく誘導された自己申告”で決定される。
アプリの利用開始時に英語レベルを自己申告します。TOEICや英検のスコアを入力する方法と、それらスコアを参考に初級〜上級までの5段階から選択します。ここでのレベル選択はスタートに過ぎず、記事を読む毎にフィードバックを求められます。
このフィードバックを繰り返すうちに読むべきレベルの記事が見つけやすくなる仕組みです。
この仕組は個人的にすごく好きです。自己申告では実際のレベルと自分の認識とでズレがある場合がありますし、理解を確認する設問が用意されているわけではないので、読了後にかんたんか難しかったか、というシンプルな確認事項でレベルをすり合わせていくのは合理的ですよね。
記事は再生時間やカテゴリーでフィルタリング。
レベルのほか、手動で再生時間やタイプ(新聞&雑誌、本、スピーチetc.)で記事をソートすることもできます。再生時間は0〜20時間と幅広いですが、通勤時間に合わせて聴き終えたい場合などは便利ですね。ちなみに1つの記事の終了前に再生をストップした場合は次回アプリを開いたときに前回の途中から再生することができます。
もちろん記事内容から選択することもできます。
例えば「伊勢丹の魅力に迫る」とか英語を抜きにしても「ゆるキャラは、もはや日本の顔?」など、英語を抜きにしてもおもしろそうな記事が多いので、「読みたい記事がない」ということはなさそうです。
再生速度は0.75倍〜1.5倍まで0.25倍刻み。
音声はニュースのようなきれいな英語で流れます。記事レベルは語彙レベルでの判定なのでスピードについては自分の聞きやすい速さで聞いたほうがストレスなく聞けると思います。
早送り・巻き戻しはホイールで。
再生箇所の調整はバータイプで行うものが多いですが、ホイールでクルクル進める、戻す方が個人的にはやりやすく感じます。かつてのiPodで慣れている方は特にそうだと思います。
意味の確認は1タップ。英和・和英の切替もかんたん。
単語の意味は該当箇所をタップするだけ。英和、和英の切替も1タップです。調べて自動的に「単語リスト」に追加されるので、気になる単語を後でまとめて確認できます。
意味を調べると、リストには必要ない単語も登録されてしまいますが、該当単語をスライドしてすぐに削除できます。地味に確認回数が表示されるのはいい機能だと思います。
単語のハイライトが見やすい。
カラオケのように「どこを読んでるか」をハイライトしてくれます。ハイライトをオフにもできますし、ハイライト範囲は単語のみ、行ごと、などと指定できます。
ハイライトのタイプは3つから選択可能。
記事の選びやすさやレベル設定の巧みさ、単語リスト機能などリーディングアプリとしてすごく優秀です。月ごとの購読制で記事執筆時(2016年6月28日)では800円/月、無料体験が1ヶ月付いてます。
課金しても毎日使えば1日あたり30円未満ですからリーズナブルですね。Amazon Englishでは1日15分の利用が推奨されていますがもちろん15分利用しても問題ありません。
不満を言うなら日本語の「全文訳」がないこと。単語レベルでの日本語はすぐに確認できますが、文章全体を日本語で確認することはできません。逆に言えば全文訳がない以外は文句なしの両アプリです。
*記事内の画像はすべて公式サイトまたはアプリ内のスクリーンショットです。