単語アプリをシンプルなものと多機能なものと分けるなら、「えいぽんたん」は完全に後者です。ユーザーはある学校の校長先生となり、単語学習を進めて獲得するアイテムを使って生徒を卒業させる、というストーリー。
使用するアイテムは多いし、ワルぽんというイタズラキャラが出てきてお仕置きしたりと、単調になりがちな単語学習がいい意味でゴチャゴチャしているために飽きません。
まずはレベルチェック。
レッスンの基準となる単語レベルを測定します。15問だけなのでサクサク完了。たった15問ですが、結構レベル判定の精度が高くて、レベル別に出題される問題の難易度はすっごく絶妙です。
わかっているつもりで実はわかっていないところを鋭く突いてくる。
例えば下記の問題。
“fabric”については「洋裁」と「織物」で迷いました。”attachment”では「添付ファイル」だと思いつつももしかしたら「心づけ」なんじゃないか?と即断できませんでした。。
“えいぽんたん”の最大の強みは出題レベルの絶妙さ。
キャラがかわいかったりイタズラキャラにお仕置きしたり、あるいは自分じゃなくて生徒を卒業させるってギミックも十分すごく考えられていますが、メインの目的である英単語学習に関してもキレキレです。
復習チャレンジがクセになる。
ギミックが多彩なためこれだけのメニューがありますが、復習チャレンジがかなりやる気を刺激してくれます。復習チャレンジは最大100問で、間違えたら即終了です。
現在のレベル以外のレベルにもチャレンジできます。
10問毎に出題タイプが変わります。10問続けて正解するのは意外とたいへんです。
なくてもいいギミックもあるが不思議と邪魔にならない。
先に挙げた他にもテストを受けるために体力が必要だったり、テストを受けたくても「気合が足りない」という理由で受けられなかったり、わかりにくいギミックもあります。が、不思議とこういうギミックもイライラしません。
リスニングのためには音声ファイルを別途ダウンロードする必要があるのでそこはちょっと面倒かもしれませんが、本気で英単語をやりたい人も、遊び要素のある英語アプリを探している人も満足できるアプリです。
音声は(基本的に)有料です。
出題時にも単語帳(メニューから選択できます)にも音声は含まれていません。各単語の音声を聞くには課金する必要があります。Android版とiOS版とで課金方法はちょっと異なりますが、料金は同じです。iOSでは「学習応援セット(メニューの売店で購入します)」、Androidでは「プレミアム(メニューから選択)」から課金します。
リスニング出題&100語連続再生。
音声についての課金メニューは2つ。「リスニング出題」と「100語連続再生」です。
リスニング出題(480円:35日間)
「えいぽんたん」で問題を解く際に音声のみ(テキストなし)で出題されます(課金しないとテキストのみで選択)。回答時に”HINT!”をタップするとテキストでも確認できますし、リスニング出題モードにするか否かも設定できます。”リスニング出題”に課金すると出題時だけでなく”単語帳(メニューから選択)”でも音声が確認できます。
100語連続再生(360円:35日間)
「リスニング出題」に課金すると音声を利用できるようになりますが、各単語ごとに再生ボタンをタップする必要があり、いわゆる自動再生ができません。この”100語連続再生”に課金することで単語をまたいで音声が自動的に再生されます。
課金なしで音声を利用することもできます。
メニュー画面から”復習チャレンジ”を選択し、自分の現在の1つ下のレベルで30問を連続正解するとそのレベルの音声がもらえます。ただし、30題の連続正解はかなりたいへんです。自分のいまのレベルはもちろん、2・3つ下のレベルでもかんたんとは思えません。でも復習するだけで意味があるので音声がもらえたらラッキーくらいに思っておきましょう。
Androidでは3日間の無料利用が可能。
なぜかAndroid版のみ「リスニング出題」「100語連続再生」ともに3日間の無料試用ができます。「自動的に課金登録されることはありません」としているのは嬉しいですね。
残念ながらiOS版にはAndroid版のような音声利用についての無料期間はないのですが、「えいぽんたん」内ではないものの同様の機能を無料で体験する方法があります。「えいぽんたん for students」を使えばそれが可能です。
なお、課金情報やiOSとAndroidでは共有、移行できないので注意してください。(学習記録はメールアドレスを登録しておくとデータの共有ができます。ただし同時ログインはできません。)
定額制の「えいぽんたん for students」。
「えいぽんたん」はアイテムの購入や学習時間を追加するために課金するメニューが用意されていますが、月額定額で利用できる「えいぽんたん for students」がスタートしました。”for students”となっていますが学生でなくても利用できます。
“for students”はよくも悪くも追加課金をする必要がなく、月額定額(720円/3ヶ月)を支払う限りアプリ内のすべての機能が利用できます。「えいぽんたん」との違いは、アプリ内の説明によるとイベント期間やもらえる報酬とのこと。わたしが確認したところでは収録単語レベルに「S〜S2」が含まれないことも異なっているようです。
音声ももちろん利用OK!
利用可能な機能にはもちろん”リスニング出題”と”100語連続再生”が含まれます。「えいぽんたん」にくらべゲーム的な要素は減るものの、シンプルな分、収録単語レベル「S〜S2」にこだわらないという方にはstudentsがおすすめです。利用料も1月あたり240円ととんでもなく安いですし。
音声つきの利用感はstudents版でチェック。
上述の通りiOS版では音声付きでの無料試用はできないのですが、このstudents版ではiOS版も最初のエリア(えいぽんたんはステージに学校内のエリア名が付いています)のみ音声も含め無料で使えますので、こちらで音声付きでの学習について確認してみて、「えいぽんたん」で課金するのもアリだと思います。