英会話上達のコツを聞かれたとき、わたしは必ず「英語で日記を書くこと」をすすめています。
その理由は、
- 英語でアウトプットすることで英語で考える訓練になる
- 自分のことを書くのですぐに同じ単語、表現を使う可能性が高い
- 誰かに添削してもらえば間違いを確認しやすい
などです。
スムーズな英会話のためには語彙力や正しい文法が必要ですが、闇雲に暗記しようとするのは退屈になりがちです。それは「覚えてもいつ使うかわからない」からであり、逆に「使うもの」であれば覚えるモチベーションが維持しやすいです。英語で日記を書くことはその「使うもの」を確認するのに最適です。
いわゆるTOEIC的な頻出単語や文法の難易度は無視した学習法かもしれません。ですが、整然と並べられたものでもモチベーションが続かなければ意味がありません。これまで英語学習に挫折した方にもぜひおすすめしたい学習法です。
とはいえ、手元になんの素材もなければなかなか書けないかもしれません。「英語日記ドリル」は日記を書き溜めるアプリ(要課金)でありながら、日記に必要な表現も学べるアプリです。
1日1つずつ表現を覚える。
天気をいうために「It was …」とか、「〜するつもりだ」のような表現を1日1つを目安に学習します。もちろん1日にいくつも学習することもできます。
なんでもいいから書きたいことをアウトプットするのもいい訓練ですが、たとえば『「It was…(今日の天気は…)」を使ってその日のことを書く』 のような形の方が書きやすいかもしれません。「I tried…(〜をやってみた)」などは使いんじゃないでしょうか。
人間のような添削機能。
毎日の課題は表現を覚えるだけでなく例文作成(日本語の英訳)も含まれます。この例文作成は添削機能が付いていますが、これがとても優れていて、かなり正確に添削してくれます。さすがアルク!
「今日はとても寒かった」という課題に対して、わたしは「it was cold today.」と書いたんですが、それを「It was really cold today.」と添削してくれました。日本語がそうであるようにひとつの状態を表現するために複数の表現が可能ですが、このアプリでは1つの正解をもとに添削されているようです。この課題ではおそらく「I felt chilly today.」も間違いではない気がしますが、あくまで正解のひとつを確認する、くらいの意識がよさげです。あんまり正解・不正解にこだわらず文法・表現の確認の手段くらいに考えましょう。
My Diary部分はちょっと不満。
「英語日記ドリル」は、課金対象のアルクの複数アプリを横断的に利用できるアルクプレミアムパスの対応アプリです。課金すると自分の自由作文を日記として書き溜めることができますが、ここに添削機能はありません。これはものすごく残念なポイントです。これがあれば英語日記アプリとして神アプリなんですが、なんとか添削機能を実装いただきたい。
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もしかすると日記に添削されることをよく思わない方もいるかもしれませんが、そもそもが学習のための日記ですからね。
前述の「It was …」のような表現が挿入できるところは文章作成に役立つかもしれませんが、目玉には弱い。
改善してほしい点はあるものの日記を書く際に使える表現が満載で、各表現の解説(『「It was…」であれば「時」を表す言葉は最後に来る』など}は丁寧ですし、例文含め音声で確認できる点は便利です。
無料で利用できる部分もたくさんあるので、ぜひ試してみてください。
*記事内の画像はすべて公式サイトまたはアプリ内のスクリーンショットです。