バイリンガルニュースは英語ネイティブの男性Michaelと日本人女性Mamiが気になるニュースについて英語・日本語で語り合うニュース(?)アプリです。
WikipediaによるとMichaelさんは日本人と米国人とのハーフで日本語は理解できるものの流暢には話せないとのこと。Mamiさんは両親が日本人で東京育ちのバイリンガルです。
わたしはここ3ヶ月ほど聴いていますが、お二人が取り上げるニュースは国際的なものが中心で、テレビなどで報道されないものも少なくないためニュース自体とても興味深いものばかりです。リスニングものは「おもしろいもの」を選ぶことが重要ですが、お二人は芸能人ではないですがニュースの切り口(見方)やそれぞれの意見もとてもユニークなので英語を抜きにしても聴いていて飽きないコンテンツだと思います。
基本的にMichaelさんとMamiさんのお二人で進行しますが、たまにゲスト(バイリンガル) が来ます。そのゲストの方々はニコラス・ペタスさんやクリスタル・ケイさんのような芸能人の方から一般の方までさまざまですが、例外なくおもしろい方です。
「バイリンガルニュース」のアプリはお二人の会話を全文テキストに起こしたものです。
ニュースよりナチュラル、洋画よりきれいな発音。
お二人ともアナウンサーのような「話すことが本職」の方ではないため、ニュースのような話しぶりではありません。どちらかと言えば普通に会話している感じです。英語が聴き取れるようになると「ニュースは聴き取れるのに一般の会話は無理」というのはニュースで読まれるのが「プロによるきれいな英語」であるためで、一般の人の話す英語とは違うせいです。
洋画や外国ドラマは必ずしもきれいな英語ばかりではありませんがスラングが多かったり早口だったりでこれもまた聴きとるのがたいへんです。
その点バイリンガルニュースのお二人は(聴き取りやすいように配慮されているのかもしれませんが)早すぎず丁寧すぎずとても聴き取りやすいです。
個人的にはMamiさんの英語は帰国子女や幼少期を英語で過ごしていない日本人が目指す英語として最高レベルだと思っていて、ほんの少しだけ日本語の訛りがあるのでディクテーション(話された言葉を追いかける)もしやすいです。
Podcastの目次としても便利。
Podcastでは会話の内容を選んでスキップすることはできませんが、このアプリを使えば各トピックのおおよそのポイント(時間)がわかるので、「バイリンガルニュース」アプリを開きながらPodcastを聴くと聴きたいところに直接移動しやすくなります。
アプリ内でも各トピックをタップするとそのトピックまで移動するので、ピンポイントで内容を文字で確認するのもかんたんです。
ユニバーサルアプリだけどiPhoneとiPadは別扱い。
iPadではiPhoneの拡大ではないiPad版のデザインが適用されていますがiPhoneでダウンロードしたコンテンツは自動的にiPadで同期される(ダウンロードの権利が得られる)わけではないようです。
おもしろいニュース(とそのニュースに関するおしゃべり)をナチュラルな英語かつお手本となる日本人による英語をテキストで確認できるので、リスニングのトレーニングはもちろんディクテーションの素材としてもおすすめです。
*記事内の画像はすべて公式サイトまたはアプリ内のスクリーンショットです。