ネイティブ・ノンネイティブを問わず世界中の講師とレッスンできるのがオンライン英会話のいいところ。
講師は大きく分けて3つに分類できる。ネイティブ・ノンネイティブそして(日本人がレッスンを受ける場合は)日本人。
3つ目の分類には「レッスンを受ける人(受講者)の母国語を話す人」が入ります。
初心者はとにかく「日本人講師」がおすすめ
講師のレベルはそれぞれであるので一概には言えませんが、「発音」という側面では受講者のレベルごとに受講すべき講師が変わります。
「とにかくネイティブ講師を選ぶべし」という風潮がありますが、私はそれには賛成しません。
初心者はまずは「日本人講師」を選ぶことを強く勧めます。
発音が〜という理由でネイティブを選びたいことは理解できますが、それよりまずは「言いたいことを言えること」が重要です。
それには日本語がわかる講師であることが絶対的に必要になります。
ネイティブの発音がそのまま真似できる可能性がある幼少期ならともかく、中学生以降ではレッスンにおいてはあまりネイティブの発音にこだわる必要はありません。
ネイティブの発音にこだわるのはある程度コミュニケーションができるようになり、どうしてもネイティブの発音にこだわりたいときでいいです。
上級者であっても、あるいは上級者だからこそノンネイティブとレッスンすべきとさえ思います。
日本人講師の強み
いうまでもなく「日本語がわかること」。これは受講者が言いたいことの英語表現がわからない時や誤っているときに圧倒的に便利。日本語がわからない講師にこれはできません。
自分が言いたいことを英語でずばり言えない時に、遠回しに講師に説明できるレベルにならないと、外国人とのレッスンはきつい。極端に言えばそのレベルにないうちに(日本語が話せない)外国人とレッスンしてもほとんど意味がありません。
発音に不安があるかもしれませんが、それは杞憂。
講師になるレベルの人の発音は基本的に問題ないし、初心者なら日本人講師の発音を真似することもかなり難しいはず。
ネイティブの発音を聞かないと外国人に通じる発音が身につかないというのも要らぬ心配です。なぜなら日本人講師はその発音で十分に外国人とコミュニケーションできており(はず)、実際に世界中のほとんどの場面でノンネイティブの発音で英語でコミュニケーションが行われています。
ネイティブの発音に近くなければいけない理由は全くありません。
聞き取りは大丈夫か
日本人講師とのレッスンではリスニング力が上がらないのではないか、という懸念があるかもしれません。
これも初心者のうちは気にしなくて問題ないです。
なぜなら初心者であれば講師がネイティブであっても、あるいはノンネイティブの外国人であっても基本的な単語を中心に使うし、話すスピードもゆっくりであるため、リスニングの訓練としては効果が薄いからです。
むしろ聞き取りのトレーニングだけでいうならオンラインレッスンよりも字幕付きの朗読を聞く方がよほど効果があります。
(初心者のうちは)オンラインレッスンは聞き取りの訓練というより「発信」つまり「言いたいことを(英語で)伝える」ためにあります。
なのでレッスンの相手には言いたいことを汲み取ってくれる、あるいは日本語で伝えて英語表現に変換してくれる日本語講師が最適となります。
いきなりオンラインレッスンでよいか
英語を学びたい、英語が話せるようになりたい、と思ったときにすぐにオンラインレッスンをやるべきだろうか。
私の考えはNOです。少なくとも自己紹介やその日にあったことをブロークンな英語でも相手に伝えるレベルになってからでいい。
なぜならたとえ講師が日本人であっても、ある程度の意思表示が英語でできないとレッスンのほとんどが「日本語→英語」の英訳依頼になってしまいオンラインレッスンのよさがほとんどなくなってしまうから。
オンラインレッスンでは、とりあえず口にした表現が違っていたりなんとなく言いたいことの単語は出るが正しい英語表現がわからない、というときに講師にサポートしてもらう時間にするのが理想。
そのためには、英語がまったくの初心者であればまずは単語や文法を覚えることから始めた方がいい。
学校での英語の時間が嫌いだった人には辛いことになりますが、単語や文法の習得はやはり避けられません。
幸い今では楽しく単語や文法が学べるアプリがたくさんあるので、学校の英語が好きになれなかった人も、そのままそれが再現される可能性は低いと思います。
まずは単語&文法。その後に日本人講師
オンライン英会話はそのコストやレッスンの受講のしやすさから、英語力を高めるには留学と同じくらい、使いようによっては留学以上に効果的な方法です。
ただ、そのやりかたが正しくないと効率がよくないので、特に初心者のかたは注意していただければと思います。