「リスニング力を上げるには洋画を英語字幕で観るといい」っていうのはよく言われることですね。ですが英語字幕では当然日本語は表示されないので、「ある程度の語彙力はあるけど聞き取れない」人にはいい方法でも語彙力がないとなかなか苦痛です。
「英語で学ぶピーターパン」は英語音声で日英の字幕が併記されているので、基本的に英語字幕を追いながら意味がわからないときは日本語を見ることで語彙力を問わずリスニング力を鍛えられます。
字幕は英文・和訳ともに表示/非表示を選択できるので日本語が不要の方は英文字幕だけに設定したり、字幕を完全にOFFにして観ることもできます。もちろん「日本語字幕だけを表示」もできますがリスニングの訓練としてはおすすめしません。
1分間クイズはムズカシイ。
動画の一部をディクテーションする「1分間クイズ」は自分の聴き取り度を確認するのに便利ですが、なかなか、というかかなりむずかしいです。アプリ内では「超簡単」と言っていますがそんなことはないです。
ディクテーションは「全文書き取り」と「穴埋め」のいずれかを選びますが、「穴埋め」であっても単語ごとに空欄が用意されているわけではなくほぼ全文書き取りです。
ディクテーションアプリに多い文字数や単語数の情報は一切ありません。課題となっている映像内(5秒〜10秒ほど)のセリフを一言一句漏らさず書く必要があります。
回答は全問の回答を終えた後。
出題数は10〜50題から10題区切りで設定できます。いずれの場合も正解が確認できるのは全問の回答を終えてからです。この部分はちょっと残念ですね。自信があるものはともかくあいまいなものは早く正解が知りたいもの。各問10秒としても正解を確認するまでに1分以上待たないといけません。
しかも正誤確認画面では音声は確認できないので動画内の映像と比較することができないのも惜しい。
単語学習モードでは字幕の意味が確認できます。
日本語字幕を表示させていると不要かもしれませんが、英語字幕だけで観ているときなどでも「単語学習モード」にしておくことで1タップで辞書が立ち上がります。個人的には日英テキスト併記で観ることをおすすめしますが、日本語字幕があるとそちらに目がいってしまうとか英語だけで観ている実感が欲しいという方は英語字幕だけにして必要なときは辞書を利用する、というのも有りだと思います。
チャプターの指定も可。
映像全てを視聴するには1時間以上かかりますが、チャプターを指定することもできます。ちなみに全編再生で視聴して途中で視聴を止めた場合、そのポイントから次回の視聴時に自動的に再生されるわけではありません。画面下部の「お気に入り」ボタンで栞のように視聴ポイントを記録しておけば視聴再開時に前回の続きから観られます。
ディクテーションの難易度は高いものの日英字幕は便利ですし、さすがのディズニー映画はおもしろいです。このクオリティ、機能数百円で利用できるのはかなりリーズナブルなんじゃないでしょうか。
*記事内の画像はすべて公式サイトまたはアプリ内のスクリーンショットです。