単語は辞書で確認すればいいけど、自分が打った英文が正しいかどうか自信がない。単語だけでなく文をきちんと翻訳してくれるアプリがほしい。そんな方に朗報です。
GINGERのウェブサイトやブラウザ(Safari、Chrome)のエクステンションでも英文チェック機能は利用できますが、今回はアプリ版をご紹介します。
タイプした英文を単語・文法的にチェック。
“Write”モードでは任意のテキストを単語、文法について添削してくれます。タイプした英文に○×を付けるというより「この単語、時制を使うべきなんじゃない?」といった形で入力欄の下部に正しい(と思われる)候補が表示されます。
提示された候補の中からユーザーが自分で正しいと思われるものを選択し、該当の単語と置き換えます。
なので、ユーザーにも正しい単語や表現を見て「これが言いたかった」とわかるレベルの英語力が求められます。まったく英語ができない方が適当に英文を打ってその真意を組んで正しい英文を表示してくれるわけではありません。
間違っていると思われる箇所がハイライトされます。
ユーザーはハイライト部分が間違いかどうか、提示された候補を使うべきかを「自分で」判断し、置き換えるべきと判断すれば該当の単語をタップすることで単語が置き換わります。
文法的に間違いの少ない文には他の表現が提案されます。
この機能は結構便利だと思います。自分がふだん使い慣れていない表現を提示してくれるので、表現の幅が広がりそうです。
添削してもらうにはある程度の正しい文が求められる。
“I was wake up this morning fast”という文は、おそらく人間なら何を言わんとしているのか、そしてどこが間違っているのか判断できます。が、GINGERにそれを求めるのは酷なようです。訂正箇所を提示してくれませんでした。
翻訳の精度はなかなか高い。
メニューの”Translate”を選択すると任意の言語を翻訳してくれます。単語だけでなく文でもOKです。これがなかなか高機能(正確)、かつ対応言語も豊富です。
例えば「彼は遅刻の常習犯だ」という日本語を英訳します。すると、「He is alwasy late. 」と訳されました。ちなみにGoogle翻訳では同じ日本文で「He is a habitual late.」と訳されます。
“お腹いっぱい”が”Full stomach”に訳されるなどやや直訳な感じは否めませんが、文章翻訳ツールとしては十分に使えます。
翻訳対応言語は豊富。
記事執筆時点(2016年1月18日)で44の言語に対応しています。動作もさくさくしているので、辞書として使っても便利だと思います。
作成文はメールやメッセージにワンタップでコピー。
英文添削や翻訳で作成した文はページ下部の「↑」マークをタップするだけで「メッセージ」や「メール」、「メモ」などに使えます(メッセージやメール本文にコピーされます)。またコピーするのもワンタップです。外国人とのやり取りに使えますね。
英文添削や翻訳機能の他にも単語の定義を確認できたり自分オリジナルの辞書を作成できたりといった機能がありますが、個人的には「英文添削と翻訳」のアプリとして使うことを強くおすすめします。
とくに「翻訳アプリ」としてはかなり使い勝手の良い部類だと思います。文章をしっかり翻訳してくれるアプリはほんとに重宝します。オンライン英会話をやりながら使うのもいいと思います。「いまのどういう意味ですか」は「What does it mean now?」と訳されました。やっぱり翻訳精度はかなり高いです。
*2016年1月19日追記 iOSアプリのキーボード機能は使えないみたいですね。キーボード機能はAndroidのみ対応してます。キーボードにGINGERを設定することであらゆるアプリでGINGERの単語や文の校正機能を使えますが、日本語⇔英語の切替がやや不便な印象でした。個人的にはAndroidでも単独アプリとして利用するのがおすすめです。
*記事内の画像はすべて公式サイトまたはアプリ内のスクリーンショットです。